価値創造の現場を、おもてなしの空間に。

デザインアートの祭典「DESIGNART TOKYO 2022」に出展した、富士フイルムデザインセンターの企画展。

お客様の課題

富士フイルムが取り組む「日本酒プロジェクト」の認知と、同社デザインセンター「CLAYスタジオ」のブランド発信を目的に、スタジオでのイベント開催を企画。既存の空間が持っている個性や特性を生かしながら、お客様が思い描く「和モダンな雰囲気のおもてなし空間」をいかに実現するか?という課題をベースに、デザインおよび施工の両面において上質かつ妥協のない空間づくりが求められました。

ムラヤマの提案

写真フィルムの製造に用いられてきた「足柄の湧水」のイメージを空間に取り込みながら、デザイン拠点という場所ならではの静粛で張りつめた空気感の中で、富士フイルムと水とのつながりを知り、その水で作った新酒を味わうという一連の体験を計画。酒づくりへの想いはもちろん、新たな価値創造に対する姿勢や思想までも感じられる空間を目指しました。

高さ10mの吹き抜け空間を覆う、堂々たる佇まいの暖簾。圧倒的な存在感や驚きとともに「日本酒×クリエイティブ空間」という特別な体験の始まりを印象付けます。
仕事場としてのリアリティをあえて残した空間に、白いファブリックで水の流れを表現。森閑とした空気に中に、富士フイルムが作ってきた歴代の日本酒が厳かに浮かび上がります。
新酒のテイスティングのための「立ち飲み処」。暖簾の奥は、それまでの張りつめた空気から一転、憩いと和らぎの空間となっています。
インダストリアルな室内を、シンプルな什器と装飾、緻密な照明で演出。ゆったりと日本酒を味わいいつつ、この場所が持っている“クリエイティブの息吹”のようなものも感じられる空間に仕上げました。
什器や調度品は、シンプルながらも徹底して上質を追求。大テーブルは天板・腰板の継ぎ目や配線などにも気を配り、「神は細部に宿る」を体現する仕上がりに。

動画撮影/編集:富士フイルムデザインセンター CLAYスタジオ

CREDIT

件  名: DESIGNART TOKYO 2022 CLAY SAKE STAND
事 業 主 : 富士フイルム株式会社 富士フイルムデザインセンター CLAYスタジオ
業  種: 企画展
業務範囲: デザイン・設計・施工
場  所: 東京(CLAYスタジオ)
オープン: 2022年10月
写真撮影: クドウオリジナルフォト
 
PROJECT MEMBER
アカウントマネージャー: 田村伸男
アートディレクター  : 佐藤史能
デザイナー      : 山ノ内舞夕
テクニカルディレクター: 武藤洋二

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