未知の感動は、人間を超えた先にある「NATURE＆REBORN」~NE Story Vol.02~

「ここではない、どこかへ行きたい」
「自分という人間をリセットして、楽になりたい」
そんな気持ち、きっと多くの人が持っているのではないでしょうか。

「New Emotion」プロジェクトのシリーズ第二弾「NATURE＆REBORN」も、これと同じような想いから生まれた企画。

「本当の心地よさとは、どうしたら手に入るのか？」

「それは、自分らしさや自意識の殻を脱ぎ捨てたところにあるのではないか？」
「だったら、いっそのこと人間以外の生物になってしまえばいいのではないか？」
そんな願いや想いが発想の原点となっています。

さらにNATURE＆REBORNでは、このような「自己解放」に加えて「自己拡張」とも言うべき要素もプラス。「人間以外の生き物になることで、これまでに味わったことのない感覚や感動を体験する」というところまでを視野に入れています。

コラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ミックスド・リアリティコンテンツ「NATURE＆REBORN」構想
NATURE＆REBORNは、バーチャル（仮想世界）とフィジカル（現実世界）を組み合わせることで、人間を超越した感覚や体験を味わえるコンテンツ。
舞台となるのは、森や湖などの自然。そこで体験者は、様々な生き物にトランスフォーム（変身）し、生身の人間では決して味わえない、まったく新しい感覚や感動に出会うことになる……。

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企画チームでは、現在、大きく二つの方向性で「NATURE＆REBORN」の体験イメージを構想しています。

一つ目は、人間以外のものにならなければ得られない「未知の体験」を通じて「あらたな知覚や発見」を提供すること。

もう一つは、現実と完全に隔絶した環境によって「未知の感覚と幻想の時間」を提供すること。

正直なところ、抽象的な部分も少なくないですし、具体的な手法やコンテンツ化に関しては未だ構想の域を出ていません。

なにしろ「人間を超える」わけですから、既存の手法や技術だけは不十分。そこで企画チームでは、まずは机上でプロトタイプをつくり、そこから実現手法を模索する「バックキャスト」的なアプローチを採用。バーチャル（仮想世界）とフィジカル（現実世界）を脳内でミックスさせるという方向で、これまでにないトランスフォーム体験を生み出そうと考えています。

人間以外の生き物になった時、いったいどのような感覚が得られるのか？
いまだ誰も体験したことがないことを形にするため、企画チームでは視覚・時間感覚・身体感覚など様々なアプローチから目指すべきトランスフォームのイメージを発想し、最初期のプロトタイピングを進めています。

人間以外の生き物にトランスフォームしたとき、最初に気付くのは視覚情報の変化ではないでしょうか。「NATURE＆REBORN」では、様々な生き物ならではの視点や世界の解像度までも再現することを目指しています。

バーチャル空間でなら、時間の進み方を自由にコントロールすることも可能。朝昼夜、春夏秋冬などを、数十分、数時間で体感できるでしょう。さらに想像力を膨らませるならば、生き物の一生を体験することさえも可能になるかもしれません。

カエルの視点になって、仲間の皮膚を見たり、植物の美しさや自然の音を体験。

光と空気が混ざり合う、自然の美しい色彩とその移ろいを凝縮した時間で体験。

サンセットに向かって鳥のように仲間たちと空を羽ばたく体験。

地球上の全ての命の根源である母なる海がモチーフの体験装置。

デジタルで表現する壮大なスケールの音と光の自然世界。

最初はVRゴーグルなどを用いた視覚と聴覚のみの疑似体験かもしれませんが、理想形としては、触覚なども含め全身の感覚で様々な生き物の感覚を再現したい……。体感用ボディスーツなどが開発できれば、この理想も叶えられるはず。

「NATURE＆REBORN」は、視覚や聴覚などの「感覚」だけでなく、「動き」までもトランスフォームすることを目指しています。将来的には、体験者の姿勢や動きを制御できる装置を開発することで、仮想空間のアバターと現実の肉体をシンクロさせられたらと考えています。

コラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コンセプトムービー

大空を舞う鳥。水中で遊ぶカエル。星降る夜のキツネ。大自然の中で、様々な生き物に生まれ変わる感覚を映像と音楽で表現。「NATURE＆REBORN」の世界観や現在構想中の体験イメージをご覧いただけます。

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